岩間大使からの新年ご挨拶
令和8年1月1日
駐オーストリア兼コソボ特命全権大使
岩間 公典
岩間 公典
2025年1月30日にオスマニ・コソボ大統領に信任状を捧呈し、駐コソボ日本国大使としての活動を開始してから、はや1年が経とうとしております。この間、日本とコソボの関係では様々な動きがありました。
先ず、4月には、これまで3年4ヶ月にわたりプリシュティナ常駐の大使館事務所長として活躍された山中啓介臨時代理大使が離任され、新所長である谷垣博保臨時代理大使の下、コソボと日本との関係強化に努めることとなりました。
昨年4月から10月まで日本が主催した大阪・関西万博は、「いのち輝く未来社会のデザイン」のスローガンの下、半年間に亘り世界各国からの多くの参加国を得て、関係者を含めた累計2900万人が訪れ、成功裏に終幕しました。オスマニ・コソボ大統領は6月11日に万博会場で開催されたコソボ・ナショナルデーに参加し、これまでのコソボ建国の歩みを振り返りつつ、今後の日本との関係の重要性を訴えられました。その後、東京での政府要人や経済関係行事の参加に加え、日本の大学においても講演会を行い、学生たちとの活発な意見交換が行われました。
同じ6月には、国際司法裁判所所長を務められた小和田恒元判事が、プリシュティナ大学で名誉博士号を授与されることとなり、コソボを訪問されました。小和田元判事の授与式でのスピーチは、コソボ公共放送で中継され、多くのコソボ市民が小和田判事の名誉博士号授与を祝ったと伺っております。
また、11月には、日本の貿易・投資振興機関であるJETROが、日系企業を対象としたビジネス・ミッションをコソボに派遣しました。11社の日系企業関係者が、コソボ企業とのマッチングイベントや、今後の投資に向けた関係各所の視察などを行いました。
なお、コソボにおける在留邦人の方々の数はまだ限られておりますが、柔道などのスポーツ交流や、観光などの目的で短期に訪問する方々も、お見かけするようになっております。
このように、2025年は、日本、コソボ双方のハイレベルの往来が実現すると共に、11月のビジネス・ミッションのように、今後の関係強化に向けた具体的な動きが見られた年でした。12月末には、この年2度目となるコソボ議会総選挙が実施されました。私どもとしても、選挙結果を受けたコソボにおける新政権樹立の動きを注視する必要がありますが、我が国としては2026年も、昨年の様々なレベル、分野での関係強化のモメンタムを維持し、コソボの建国以来の友人として、その発展に寄与して参りたいと思います。